「ケンカした帰り道」はコチラから


この作品は、もう・・ホントにホントに実話です。
実際に、友達と少しケンカしてしまって、ひとりで自転車をこいで帰っているときに思いつきました。

第1段落目は、その時に見た景色をそのまま描写したつもりです。

第2段落目。
以前は、確かにあったはずの民家が潰されてたんです。
真っ暗な中に、ぽつんとショベルカーがありました。
家が壊されるっていうのは、私の中では少し悲しいことで、
この前まで普通にあった家がなくなってるイコール寂しいって感じです。
その家が、自分とは何の関係がなくとも。

でも例え、住んでいた人たちの、思い出に満ちた家がなくなってしまっても、
思い出そのものは消えないんじゃないか?
誰にも壊したり、なくしたりすることはできないんじゃないか、と思ったんです。
その気持ちが、私の友達への気持ちと、自然に重なりました。

ケンカして、お互いに辛い思いした今日のことは、確かに記憶の中にはずっと残る。
だけど、今日1日のことだけで、今までの思い出が消えるわけはないよ。
思い出っていうのは、そういうものなんじゃないかなぁ・・・

最後の1文には、
「思い出を簡単に消す方法があるのなら、1度見てみたい。」
そんなものはあるはずはない・・という、私の自信が詰まっています。